フォロニアム終了の予告 |
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2024年 07月 04日
待望のフォロン展の開催が近づいてきました。それはまたフォロニアムにとっての終わりの始まりとも言えます。 このブログはフォロンが亡くなった2005年に日本国内での展覧会の開催を期待し、”私的フォロン展”として始めました。最初、一、二年の内には展覧会が開催されるだろうという楽観的な見通しから、それまでに買い集めた数十点のポスターや版画を取り上げ、開催が決まれば終了するつもりでした。ところが、現実はそう簡単には運ばず、数年前にフォロン財団が日本を訪れ展覧会の会場探しをするとの情報を得るまで、何の気配もなく15年以上の時が過ぎていきました。当然のことながら手持ちの作品だけでは続けることは出来ず、画廊も古書店もなく、フォロンに関する情報を何にも得られない田舎の町で、今日まで続けてこられたのは、前にも書いたと思いますが、インターネットのお陰です。フォロンの版画はもとより、ポスターや図録、案内状や招待状等々、通常画廊では扱っていない様々な作品に出会える機会を与えてくれ、最初数十点しか持っていなかったポスターも150点(フォロンが制作したポスターは600点と言われますので、未だ四分一程度ですが)を超える数になりましたし、日本国内では殆ど流通していない画集や挿絵本、話にも聞いたことがなかった時候の挨拶などに使われたプライベート出版の画集なども手に入れることができました。そういった機会がなかったとしたら、とっくに投げ出してしまっていたかと思います。 ブログ開設時に決めていたように、展覧会の開催決定を機に終了と思いましたが、展覧会も見ずに終わってしまっては尻切れトンボになってしまうのではないかと思い直し、展覧会に足を運び、この目で確かめた上で、日本での展覧会の最終日である2025年6月22日を以ってフォロニアムを終了したいと思います。 今回の展覧会を機にフォロン作品の新しい愛好家や収集家が生まれることを願ってやみません。
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by folonium
| 2024-07-04 19:16
| その他
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Comments(5)
2024年 07月 03日
1973年にアリス出版(Alice Editions, Milano)から出版されたフォロン初の水彩画による大型画集「La Mort d'un arbre(邦題:木は死んだ)」の特装版にはフォロンのオリジナル・リトグラフが一葉付いているのですが、その作品の試し刷り(仏:Epreuve d'Essai/ 英:Trial proof)が半世紀経った昨年10月、ベルギーのオークション会社(MJV Soudant)の売り立てに出品されたことをネットで偶然知りました。フォロンのオリジナル・リトグラフ(フォトリトグラフによる複製は除く)は少なく、ポスターを入れても10点もないかと思われます。その内の5点が、シュルレアリスムを代表する画家のひとりマックス・エルンスト(Max Ernst, 1891-1976)の契約画廊であったヴァンスのアルフォンス・シャーヴ(Galerie Alphonse Chave, Vence)のリトグラフ工房で版元のピエール・シャーヴ(Pierre Chave imprimeur, Vence)で刷られています。その工房で刷られた試し刷りが蒐集家の手に渡り、50年の時を経て市場に現れたのです。フォロンのリトグラフがどんな過程を経て完成したのか知ることができる貴重な刷りと言えるかもしれません。その画像がこちらです: #
by folonium
| 2024-07-03 18:07
| フォロン:版画
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2024年 05月 21日
画像1:フォロンのポストカード、1990年制作:[作品名]UNHCR 1951-1991,[サイズ]148x100mm, [技法]Offset,[出版者]UNHCR, Genève,[刷り]Unknown 1954年と1981年にノーベル平和賞を受賞し、日本では緒方貞子(Sadako Ogata, 1927-2019)氏の活動によって広く知られるようになった1950年設立の国連の難民支援機関「UNHCR=United Nations High Commissioner for Refugees/国際連合難民高等弁務官事務所」の活動40周年に際して発行された、UNHCRに支援を呼びかける広報用のポストカード。同じイメージを用いたポスター(注1)とカレンダーも制作されていますが、そちらは未だ手に入れていません。 フォロンはUNHCRのロゴをもとにデザインを行なっており、不条理で混沌とした状況に追いやられた人々(難民)に手を差し伸べる行為を、一筋の希望とも見て取れる七色の虹にも似た色彩によって表現しています。 注: #
by folonium
| 2024-05-21 18:54
| フォロン:エフェメラ
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2024年 05月 20日
画像1:フォロン デザインのワインラベル(étiquette de vin)が貼られた1981年のシャトー・シラン(Château Siran)の空瓶 以前このブログで、フォロンがデザインした1981年のシャトー・シラン(Château Siran)のワインラベル(注1)を取り上げたことがありましたが、今日、未整理のまま置いてあった引越し荷物の中からシャトー・シランの空瓶が他の酒瓶とともに出てきました。随分時間が経ってしまったので、ワインラベルの汚れが目立ちますが、画像を残しておこうと写真を撮りました。 画像2 注: 1.フォロンのワインラベル 1981年4月12日から14日にかけて初飛行を行なったアメリカ航空宇宙局 (NASA) の軌道船、スペースシャトル・オービター(Space Shuttle Orbiter)の2号機であるコロンビア(Columbia、NASA:OV-102)に因んでデザインした赤ワイン、シャトー・シラン(Château Siran)のワインラベル(étiquette de vin)です。球体の中に窮屈そうにうずくまって座る姿は、映像などで目にする狭いコックピットの中の宇宙飛行士(Astronaut)を描いたものでしょうか。 #
by folonium
| 2024-05-20 19:29
| フォロン:エフェメラ
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2024年 05月 11日
フランス国内外の時事を幅広く扱う中道右派の時事週刊誌『L'Express(レクスプレス)』(No.1120 - 25-31 décembre 1972)が到着しました。フランスによるインドシナ半島の再植民地化の挫折の後、アジアの共産主義化を恐れて介入したベトナム戦争(1955~1975年)が泥沼化し、多大な犠牲と反戦運動の高まりによって米軍が地上部隊の撤退を余儀なくされた1972年末に発行されたこの号では、フォロンはアンクル・サム(uncle sam)を彷彿させるようなアメリカ合衆国を擬人化した人物を描いていて、”平和”(paix)を標榜しつつもその歯はミサイルで出来ているという、武力による威嚇を見せつけるアメリカの姿に疑問を呈しているように見えます。発行直後の翌1973年1月のパリ協定により米軍は全面撤退することになります。 これまでに1972年から1975年にかけて発行されたものを10冊入手しているので、今回のもので11冊目となります。 ----------------------------------------------------------------------- 2024年8月10日追記: この号に使われている原画は、フォロンが1968年に水彩で制作した「ニクソンの勝利(La victoire de Nixon)」という作品で、フォロンは1968年に共和党の大統領候補としてアメリカ合衆国大統領選挙に出馬、泥沼化したベトナム戦争の終結を図るべく、早期の「名誉ある和平」を表明し当選、第37代アメリカ合衆国大統領に就任するリチャード・ニクソン(Richard Nixon, 1913-1994)の勝利の本質(戦争の更なる拡大)を見抜いています。 #
by folonium
| 2024-05-11 19:16
| フォロン:雑誌カバー
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